2020年04月29日
こんばんは。ディライト奈良の西本です。
皆様、タイヤの交換時期はどのように判断されていますか?
ほとんどの方は溝の深さで判断されていると思います。
間違いではありませんが、接地面(トレッド面)が均一に減っているタイヤは稀です。
上の写真のタイヤでは、接地面中央と少し端に寄ったところで、明らかに溝の深さが違います。
さらに、溝の一部が接地面とつながりかけているところがあります。
これは「スリップサイン」といい、ここと接地面が同じ高さになる(つながる)と、溝の深さは0.8mmとなり、使用限界であることを知らせてくれます。
このように極端に溝の深さに違いがある(偏磨耗)と、ハンドリングがかなり悪化しているはずですので、交換をおススメします。
また、溝の深さに問題がなくても、タイヤのコンパウンドが劣化し、交換時期を迎える場合があります。
この写真の中央、サイドウォールの(5012)の数字は、タイヤの製造時期を表しています。
メーカーや銘柄により、右にあったり左にあったり、または表示されていないものもあります。
この4桁の数字、下2桁は製造年を表し、最初の2桁は製造週を表しています。
(5012)は2012年の50週目、つまり12月上旬に製造されたことを意味しています。
製造時期が少し古くてもタイヤメーカーでの保管期間が長い場合は、適切な環境の中で保管さているので、品質が保たれています。
しかしそうでない場合は、たとえ溝の深さが充分でもコンパウンドは確実に劣化しますので、交換するほうがいい場合があります。
私は以前、充分に溝の深さがある8年前に製造されたタイヤでサーキットを走ったことがあります。
空気圧も確認し、慣熟走行も念入りに行いましたが、なんとなくタイヤのグリップが感じられないまま、突然スリップダウンしてしまいました。
原因は明らか。タイヤの劣化です。
次の走行時には新しいタイヤで走りましたが、そのグリップ感の違いにビックリしました。
コンパウンドの劣化は少しずつ進行するのでなかなかわかりにくいものです。
製造時期も、タイヤ交換のタイミングを図るひとつの目安とお考えください。
2020年04月29日
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