2023年03月26日
レーシングフラットリンクについて
(Panigale V4、Streetfighter V4用)
「製品ページはこちら」
目次
3. ホイールストロークとリアサスストロークの関係
前項で述べた「セッティングが出しやすくなる」というところをもう少し深堀していきます。
フラットリンクに変えることにより、サスペンションを多く動かせるようになります。
その結果、リアサスの沈み込みをより体感できるようになり、リア接地感や車体の姿勢が把握しやすくなります。
どのようになるか、数値で説明します。
この表は、ホイールを○○cm動かすために必要なリアサスのストローク量を記しています。
数値はおおよその数値です。
ホイールストローク(mm) | フラットリンク リアサスストローク(mm) |
ノーマルリンク リアサスストローク(mm) |
20 | 9.4 | 9.0 |
60 | 28.4 | 27.6 |
100 | 47.6 | 46.6 |
ホイールストローク (mm) |
フラットリンク
リアホイール荷重(N) |
ノーマルリンク リアホイール荷重(N) |
20 | 1095 | 1042 |
60 | 2210 | 2123 |
100 | 3321 | 3254 |
5. まとめ
このリンクは完全に性能重視で開発したリンクです。
コーナーリング性能、セッティング性能を考え作られています。
性能を引き出すためのリンクです。
ですから決して「乗りやすくなる」とか「快適に乗れる」というものではありません。
タイムが出るかどうかもセッティングとライダー次第です。
確実なことは、我々はこのリンクを8耐レーサーに使用し走っているという事実です。
それが全ての証明だと思っています。
詳しく書いてしまうとあまりにも長文になってしまうので、要点を絞って紹介しました。
何となく雰囲気は分かって頂けたかと思います。
これからもレースからのフィードバックを活かした製品を開発してまいります。
ご拝読ありがとうございました。