2020年02月09日
Piacere.
ドゥカティ東名名古屋の根岸です。
ご存知の人も多いでしょうが、2020年モデルのパニガーレV4シリーズは、カウル形状が全てV4Rのものに統一されます。
従来のスタンダードおよびSモデルに採用されていたカウルと比較すると、幅がフロントフェアリング(アッパーカウル)で30mm、サイドフェアリング(横のカウル)で76mmそれぞれ広がっています。
これによってライダーは走行風の影響をよりいっそう受けにくくなり、ライディングの集中度を高めることができます。
性能的に300km/hくらいまでは余裕で加速していくバイクですから、走行風をかわす性能はかなり重要。
その点で、このカウル形状の刷新は恩恵が大きい部分だと思います。
また、サイドフェアリングにエアエクストラクターが設けられたことで、ラジエター/オイルクーラーを通る走行風の流速も向上。
ラジエター方向のエアフロースピードはプラス6%、オイルクーラー方向についてはプラス16%の流速を達成しました。
結果、エンジンの冷却効率が上がり、エンジンを適温に保ちやすくなっています。
車体前方のウイングは、速度が270km/hの時に30kgのダウンフォースを発生。
前輪の浮き上がりを抑え、またブレーキング時や旋回時における安定性向上にも寄与します。
車体の安定性が増すことでライダーはより安心でき、加えて各種電子制御システムの余分な介入も減るので、たとえばサーキットであればタイムアップに貢献してくれます。
V4のカウルは、ウイングを中心としたルックスばかりが注目されがちですが、キチンと機能も考えられているのですね。
ちなみに2020年モデルのV4は、3月ごろ入荷予定。
実車をご覧になりたい方、もうしばらくお待ちください。