2019年12月19日
Piacere.
ドゥカティ東名名古屋の根岸です。
今回は、話題沸騰&予約殺到中のストリートファイターV4(以下、SFV4)の話。
SFV4には、バイプレインウイングという4枚の翼が備えられています。
このバイクを見た時に強く印象に残る部分ですが、これは見かけだけの装飾品ではありません。
レース部門を司るドゥカティコルセが、流体力学を用いて緻密に設計しており、ダウンフォースを効果的に発揮してくれます。
具体的に言うと、速度が270km/hの時に28kgのダウンフォースを発生。
ダウンフォースが発生すると、走行中の車体は地面との接地力がいっそう増すので、より高い安定性を得ることができます。
また、ラジエターやオイルクーラーへと導かれる空気の流速も速くなり、エンジンの冷却効率が向上するのもポイントです。
このように、しっかりとエアロパーツとしての機能をもっています。
元来はMotoGPマシンのためのパーツで、一般的な市販車に採用されることはまずないだろうと思っていましたが、昨年登場したパニガーレV4Rに初採用され、今回このようにSFV4にも備えられました。
10年とか20年前に、ハネ付きのネイキッドバイクを想像できたでしょうか。
当時の我々からしたら
「どこに付けんねん!」
っていう感じだと思います。
これからのトレンドなんでしょうね。
いつか、離陸用のウイングも登場するかもしれません(笑)。