レースに必要なのはレーサーの部品だけではない。

レースを円滑に進めるためには特殊な備品も必要となる。

車体担当
松田直也 (ディライト)
耐久レースに欠かせないスタンドです。

タイヤ交換をすばやく行うためには、
すばやく的確に、最小限の高さにリフトアップするスタンドが必要なのです。

左の写真のスタンドはフロント用です。
上部に水平方法に伸びているシャフトを車体フレームのスタンド受けに差し込み、
左のレバーを下に下げるとフロントが持ち上がる構造になっています。

右の写真はリアのスタンドで、リアもレバー式になっています。
持ち上げる高さはトルクロッドによって調整が出来るようになっています。
17インチホイールでも16.5インチホイールでも使用できるようになっています。
このスタンドは1098用に設計し、製作しました。


こうした姿を見るとレーサーであることを実感する。
見た目もカッコいいが、このスタンドを使用することによりタイヤ交換、ガソリンチャージの時間はかなり短縮される。
ちなみに耐久中のピット作業時間は約20秒。
20秒でフロントホイール、リアホイール、ガソリン給油が完了する。
作業単独時間は・・・・ フロントホイール交換 約5〜6秒 リアホイール交換 約7〜8秒 ガソリン給油 約3秒。
これでびっくりするのが、フロントのほうが早い事。 その秘密はこの下の写真です。



フロントフォークのボトムに装着されている黒い部品は、
フロントホイールをクイックに脱着出来る部品です。
もちろん、市販されている部品ではないので
作製しました。

これが給油用のガソリンクイックチャージャー。
わずか3秒ほどで20L以上のガソリンを補給可。
耐久レースには欠かせない道具です。