〜OHLINS TTX20レーシングフロントフォーク〜

〜ステム設計・作製〜

設計・CADデータ作製セットアップ担当
松田直也 (ディライト)

ようやく入荷したTTX20フロントフォーク。
WSBなどでも多く使用されている
OHLINS最高峰のフロントフォークです。
ボトムの削り込みが美しい。

TTX20を装着するにはステム上下の作製が必要。
フォークピッチ、オフセットをレース用に算出し、
松田(ディライト)が設計。

トップブリッジも表面はフラットだが、
裏面はこの通り激しく肉抜き。

専用ステムシャフトも作製。
キャスター角が変更できるように
変心ステムシャフトを設計。
ステムシャフトの取付方法を変えるだけで
キャスター角が変更できる。

トップブリッジのステムナット部に装着する
変芯用オフセットスペーサー。
写真を見るとスペーサーの上と下で
肉厚が異なるのが判る。

ステムシャフトも同様、
アンダーブラケット装着部は変芯となっている。
写真のマーク箇所を比較すると上と下で
サイズが異なっているのが判る。

耐久用のフロントアクスルシャフトも作製。
耐久になるとインパクトでの脱着が多い為、
材質はステンレス。
ちなみにチタン製はレースレギュレーションで
禁止されている。

形状もインパクトがかかりやすい六角形。

装着写真。かなり雰囲気が変わる。
ステムナットのところに
変芯用オフセットスペーサーが確認できる。

BREMBOレーシングキャリパーも装着。
素人レベルではノーマルのキャリパーで
十分効きすぎるくらいだが、
JSBレベルではこの削り出しの
モノブロックキャリパーが絶対に必要。