【他のカーボン製品との違い】
< 製 法 >
■ウェットカーボン・・・
ウェットカーボンクロスとガラスマットもしくはガラスクロスをポリエステル樹脂で型に積層しハンドレイアップ成型する製法
■ドライカーボン・・・
ウェットカーボンクロスにエポキシ樹脂を浸透させたプリプレグシートを型に積層後、オートクレープ(真空・加熱・加圧・冷却を行う機械。)を使用し成型する製法。
■ハードカーボン・・・
ウェットカーボンクロス(3K AYAORIのカーボンクロスと6K AYAORIカーボン(内面))に自社開発した樹脂を浸透させ型に積層後、加熱することによって強度を高め、成型する製法。
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この裏面に使用している目の荒いカーボンカが6Kカーボン。
デスモセディチなどドゥカティの純正カウルにも使用されています。
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表面はAYAORIカーボンで美しい模様を浮かび上がらせています。
一般的に通常の平織りカーボンよりも綾織りカーボンの方が強度があるとされているからです。
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< 特 徴 >
3種類のカーボン製品の特徴を表で表しました。
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ドライカーボン
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ハードカーボン
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ウェットカーボン
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軽さ
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◎
(1)
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○
(3)
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△
(10)
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強度
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◎
(1)
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○
(4)
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△
(10)
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修理
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×
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◎
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◎
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価格
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×
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○
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◎
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( )内の数字はウェットカーボンを「10」,ドライカーボンを「1」とした時の
ハードカーボンの比率をあらわした数字です。
■軽さ・・・
ドライカーボンが一番軽いです。でもハードカーボンは若干重いだけで極端な差はありません。
■強度・・・
ハードカーボンはドライカーボンに比べて強度は若干劣りますが、従来のウェットカーボンよりも強度は増しています。
■修理・・・
ハードカーボンはウェットカーボンと同じようにヒビや割れなどの修理は簡単にできます。一方ドライカーボンの場合は修理に加熱・加圧するオートクレープなどの設備が必要ですので簡単に修理はできません。
■価格・・・
ドライカーボンは設備、材料などのコストがかかるためどうしても販売価格は高くなってしまいますが、ウェットカーボン、ハードカーボンは大きな設備を必要としませんので単価を抑えることができます。
< なぜハードカーボンが良いのか? >
正直、3つの製法の中ではドライカーボンが一番性能が良いです。だが、そのデメリットとして価格が高くなります。フェンダーなどの小物なら良いが、カウル類などの大物になりますと金額がかなり高額になります。それなりに設備が必要となるからです。
ハードカーボンは見た目はドライカーボンと変わりません。
なぜならば加熱を施しているので見た目や軽さの感触はドライカーボンと変わりません。
ドライカーボンのいいところ、ウェットカーボンのいいところを取り入れた、バランスの良いカーボン製品だといえます。
< ハードカーボン製品の紹介 >
DESMOSEDICI
用カウリング
PRODUCED
by de"LIGHT
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